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人類の有史以来、神聖視された透明な物、その当時において人智の理解の外より来たそれら物質、風・水・火・鉱物、現象の作用を理解しても、それ自体が「何であるか」を理解していなかった古代人達が、その不思議で透明な物質を神聖な物と考え、霊的な力が宿る、または人智の外の物質と捉えることは必然であった。それらに共通する点には「透明」であるということが多くの共通点である。 なぜこれらの物質に人々は神秘性を見出したのかを考えたとき、透明であるということの共通点と、それらの神秘性の獲得を目的とした製作行為が美術の原点ではないかと考えた。当時の人々が神話・超常的逸話を付け加えた物質が、たまたま透明な物ばかりであったとは考えにくい、それらに神秘的な話をつけるには、そこらの雑多な物質には無い、人智の外の美しさが裏付けとして必要だったのである。 火、水、風、これらを古代の人々が神聖視こそしたものの、「マテリアル」として取り扱う事は無かった、これにはマテリアルとしての自由性が関係する。 火も水も風も、その流動的で取り扱いにくい性質は、素材としての制限を大きく高めたのである。もし、火をその色彩や透明度をそのままに固める事が出来たなら、水を粘土のようにつかみ取り造形できたなら、風を物質として造形できたならば、美術における透明のマテリアルはこれらが覇権を握っていただろう。だがしかし、そのような事は今現代をもってしても不可能である、近しい事、類似する方向性は示唆できようとも、現象の原理を覆す時点で、上記の物質では不可能なのである。だが、そのような造形性を持ち合わせた透明な物質が自然界に存在した。それらが鉱物、その中でも透明性を兼ね備えた「宝石」と呼ばれた石である。最初のそれら宝石との出会いは、おそらくは全くの偶然出会ったであろう。路頭化した地面、農耕のために掘り返した大地、水を探してたどりついた川岸、そのような場所で見たこともない透明な石を見つけた時の驚きは、いかほどのものだったであろうかは想像しえない。得てして宝石の発見は、どの時代もそのような偶然だったが、それらに美を見出したのは人類のみである。どのような動物にとっても、宝石自体が自然の原石のままでも美しい必要はなかったのである。サルが透明な原石を見つけても、鳥が美しい石を見つけても、それに美的価値を見出すことは無かったであろう。自然界においては石が美しい必要などなかったのである。 だがそれは人類にとっても未知の物質であり、人智の領域を超えた美しさは自然と、神秘的・超常的な存在として取り扱われたのである。それは現地に産地を持つ国・文明でも、遠く見たことのない国から由来する宝石であろうとも、年代、場所にかかわりなく、宝石には必ずと言っていいほどの逸話・神話が付随し、その当時に発見されていた宝石の数だけ、それぞれの国・文化の逸話・神話が存在する。たとえば、今現代での正確な意味での宝石、その中でも4大宝石とされるエメラルド・サファイア・ルビー・ダイヤモンドにも、それぞれに神話や逸話が存在する。例を挙げるならば、エメラルドには古代ギリシャでは生命力を上げる効果や心の至福を満たす効果があるとされ、後の中世には死後の世界で誕生した万能の石(対魔の力)が存在すると考えられていた。これは中世においてエメラルドこそがこの上ない貴重な物質である「天の花」と考える錬金術に由来し、病・災いを悪魔の仕業と考える文化において、それらを解脱し不死の存在に至るための、完全なる物質、柔らかい石こと「賢者の石」の材量の一つであると考えられていた。ヨーロッパ圏におけるエメラルドはギリシャ・ローマ時代以前のものはエジプトのデバラ山系のクレオパトラ鉱山産であり、当時の人々はその産出状況をみる事が出来ず、遠く異国よりもたらされた、未知なる透明な緑の石はまさに神話の域の物質だったわけである。 このような宝石に対する神話・逸話は産地の数だけ存在し、場所も文化も変われば内容も変わる。だが、ここにおいて重要なのはこれらの宝石が物質としてとり扱える存在であったということである。人類に貨幣と言う対価手段が生まれる以前より宝石は通貨の代わりとして運用されてきた。それらがその価値を証明できたのは、その物質自体が美しい事に他ならない。美しい事は価値であると同時に、美しくなければ価値は生まれなかったのである。不透明で雑多な石ころでは価値は生まれなかったであろうし、美しさを感じる事もなかった。 その石が、「透明」であったからこそ、光の透過を生みだし、入り込んだ光は屈折、分散を繰り返し、得も言われぬ透過の魅力を生み出したのである。 そして、この不可思議で美しい物質にはそれ相応の神話や逸話が付加されたが、先の火や水、風と言った物質とは決定的に違う点が物質として取り扱えると言う点であり、つまりは、宝石とは透明なガラスを獲得するまで、人類にとって唯一の「透明なマテリアル」だった訳であり、その唯一の透過が織りなす美しさは多くの人々を魅了し、その美しさを手に入れるために殺人・誘拐・窃盗、はては戦争もいとわないほどに人類を駆り立てたのである。 そのような魅力あふれるマテリアルを、最初に見つけた人は誰だったのか、いつの時代の人間なのかは分からないし、そのマテリアルを最初に加工しようとしたのも誰だったのかは分からない。 だがしかし、この魅力あふれるマテリアルを最初に身につけようと、加工しようとしたことこそが、人類の透明なマテリアルとの原初の美術的な関係性である。それは、その神秘性の獲得を目的としたものだったかもしれないし、貴重な宝石を身につけられる立場にいる権威の獲得だったのかもしれない。事実、古代インドではダイヤモンドを身につけると、病や毒、災害や動物、悪霊の危険から身を守るとされ、中世ヨーロッパでの貴族間ではルビーを身につけることにより危険を予知していた。サファイアはカトリック教会において神の光を体現する石とされ、権威と祝福の力が宿るとし司教や枢機卿の権威と身分を示す石であった。だが、時代とともに神秘性は絵空事となり、権威は宝石の所有の有無ではなくなろうとも、人々は変わらず宝石を追い求める。それは人類史以来の美しいものを獲得したい、所有したいと言う欲求と、宝石の織りなす、透過の魅力に心奪われ続けているからに他ならない。<引用© 透過の魅力 村田誠治 つまりは、我々人類が鉱物採集することは、遺伝的レベルにおける美への欲求なのである ということで´・ω・` 山に行きたいよぅ´;ω;` 石ころ拾いがしたい、もう欠片でもしょぼいのでも構わない、鉱物採集がしたい・・・ いったい何日・・登山はおろか、石に触れていないのだろうか?まさかの論文3つのせいで1月が終わろうとしている・・・ちなみに上記の堅っくるしい文章はその一つの「透過の魅力」の1/3程度です´・ω・`一文たりともぱくったりコピペると賠償金です。 何かの入試?が重なり提出が1週間ほど先になり・・ありがたやありがたやと・・かれこれ2カ月ほどずっとワードをこねくりまわし・・・ もぅやだよぅ´;ω;` と、なり現実逃避のために久しぶりにこっちのほうへ´・ω・` 今回は(も?)石を考える第??回。 これは・・金紅石?? 以前から気付いてはいましたがどうにも決め手が・・・ルチルっぽいが・・ およよ 60度の双晶・・水晶に内包されると金色っぽい・・(普通は赤黒い) やっぱりルチルだわ´・ω・`コレ。 Ti(チタン)とO(酸素)3個で金紅石(ルチル)、別に珍しいものでもなければ希元素なわけでもなく、とりわけ立派なものでもない(約2~3ミリ) どうも発生点があることからも、水晶上に生えてたっぽいが・・ 酸素と置換したのだろうか? と思ったが、SiとTiが化合しないっぽい?ということは酸素を橋渡し(共有)して生えたのだろうか?? まあそれはおいといてだ´・ω・`チタン?? そんなものは初めてである。以前の方鉛鉱と思しき内包物に続き新たに確認された金属元素。 花崗岩ペグマタイト由来ということは残りかすの微量元素だろうか??? などなどと考えていたらばだ´・ω・`どうもここらの花崗岩は2種類ある気がする・・・ 黒雲母質に微量のリチウムを含むものと、角閃石質に鉄やクロム、そして今回のチタンなどの数種を含むものと・・・ となるとだ´・ω・`考えが別の方向に飛びますが、造山帯鉱物が2種以上・・つまり性質の微妙に異なる溶岩が2回噴火したということであり・・ これがもしかしたら、黄水晶の原因ではなかろうかと´・ω・` 噴火は一回(白亜紀後期)かと思っていたが、時代をあけて2回あったならばだ。先にある花崗岩ペグマタイトは後発溶岩の熱変成を受けるはずである。 そしてそこに晶洞が既に存在していたならば・・あわよくば300度~400度程度の変成距離であり、既存の煙水晶は熱変成により天然のオーロベルティとなり、黄煙っぽい色合いになるはずである。 とすればだ・・境目の経験上・・そういえばシトリンの位置はかなり近い場所に集中している・・ すべてが終わったら確認しに行かなければならないようです´・ω・` そのためにもお仕事やら論文やらにそろそろ戻ろうと思いまっする。 でもこういうのっていいですね´・ω・`一つの石が別の一つの石の場所の可能性を示唆してくれる・・まるで「もっとあっちだよ」と教えてもらってるかのような気がします。 そう・・なんというか・・ 声が・・ 聞こえるような気が・・・ 可愛い女の子に・・・・ 見えてきたような・・・・・ ある日、光りだして・・・・・ 人間になるんじゃないかと・・・・ うん・・〉´;ω;`つ⊂( ゜Д゜)つ〈病院行こう・・な? [めんたるへるす] ではでは´・ω・`ノ
by monolith-works
| 2012-02-01 00:11
| 石を考える
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